2005年12月04日

山崎 貴監督/吉岡秀隆・堤真一 主演

戦後のニッポンが取り戻していく平和への活気と、いつの世も変わらずそこにある(あって欲しい)人間の絆が、穏やかにそして豊かに描かれているこの作品は、大晦日にコタツでマッタリと鑑賞したいような。暮れゆくもののノスタルジーの向こうに、迎える未来(現在)が確かに見えるその様は、なんとなく、年の瀬の雰囲気に似ているような気がします。

昭和33年、と云うとどちらかといえば父・母の青春時代。そんな両親は私よりこの映画を先に見てきて、大絶賛。懐かしさ爆発だったらしい(笑)さすがに私にはそんな視点で見る事は出来ないのですが、それでも「昭和」の醸し出す雰囲気に、どこか懐かしさを感じられたのは映画の包容力が抜群だったからでしょう。物語の中のドコにも手抜きを感じられない。これはきっとその時代を知る世代の人々の思い出を裏切らないための誠意でもあるのでしょう。そういうそもそもの舞台作りの点からも、思い入れを感じさせてくれるイイ映画でした。物語そのものは、とても地味であり、意外性もないのです。でも、私たちの日常にだって、そんなものは殆どない。それでも毎日何かに驚いたり、喜んだり、悲しんだりして思い出を紡いでいる。この映画はそういう物語なのですね。
そんな素敵な器のなかで、演じる俳優陣。なんでしょう、彼らもその雰囲気を察知したかのような呼吸の合いが、とっても良かったです。今回も、私は堤氏を見にいったワケなんですが、やっぱりこの方はマルチ俳優さんですよ。今年、いろんな映画でいろんな役をこなされていた訳ですが、どれも「堤真一」という人ではなかったです。この人はご自身の持たれるイメージを買われてキャスティングされるのではなくて、作品が求めている「役柄」を演じられる俳優として起用されているんだろうな、と。それもまた一つの魅力的な個性になるんだな~と、思いました。それにしても、本当に、今年2005年は堤氏の年でした。


オフィシャルサイト:http://www.always3.jp/



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